midiglue Editor

PC / Macで動作するエディターを用いることで、midiglueにアプリケーションを書き込んだり、 カスタムアプリケーションを作成することができます。

midiglue Editorをダウンロードする

Downloadページからエディターのプログラムをダウンロードします。

起動する

midiglueEditor.exe もしくは、midiglueEditor.app をダブルクリックします。

初回起動時はツールのダウンロード等が行われますので、操作をせずしばらくお待ち下さい。

アプリケーションを開く

左上メニューアイコン > File > Open から、アプリケーションを開きます。拡張子は.flowです。

midiglueに転送する

F5 もしくは 左上書き込みアイコン

から、現在開いているflowを転送します。

転送前にエディターは、必要に応じてアプリケーションをコンパイルします。 コンパイル時にエラーが起こった場合は、修正を行う必要があります。

ショートカット

midiglue Editorでよく使う操作には、ショートカットキーが割り当てられています。 操作とショートカットキーの対応は、右クリックや、左上メニューアイコンから開けるコンテクストメニューから確認できます。

Caution

複数のmidiglueをPCに接続している場合、midiglueへの転送を正常に行うことはできません。 必ず1台のみを接続して、操作を行ってください。

アプリケーションを編集する

midiglueのアプリケーションは、ノードと呼ばれる機能ブロックを組み合わせて作ります。

ノードとは

ノードは、入出力を持ち、処理を行う機能ブロックです。 様々な機能を持ったノードが、エディターに最初から含まれています。 ノードの一覧についてはノードリファレンスを参照してください。右上に検索窓があります。 必要に応じて、ノード自体を自分で記述することもできます。カスタムノード作成マニュアルを参照してください。

ノードの配置

画面上で"n"を押すと、マウスカーソルの位置に空のノードが出現します。

そのまま配置したいnode名を入力すればノードの配置が完了します。

node名をタイプミスすると"pass"ノードになってしまうのでご注意ください。

ノードの接続

ノード同士を接続するには、それぞれのノードのポート同士をドラッグします。

ポートとは

ノードが持つ入出力をポートと呼びます。 エディタ上で、異なるノードのポート同士をつなぐことによりデータの流れを定義することができます。 ポートには型があり、基本的には同じ型のポート同士しかつなぐことはできません。 例外として、auto型のポートは、それぞれが対応するポートにつなぐことができます。 また、入力と入力、出力と出力をつなぐことはできません。

auto型について

midiglueのポートは静的な型を持ちますが、利便性のためにauto型と型推論が実装されています。 auto型は、次の3種類です。

• Any型 : すべての型と接続できます。
• List型 : すべてのリスト型（**List）と接続できます。
• Number型 : すべての数値型（Int, Float）と接続できます。

auto型は、それぞれが対応する他の型と接続することができますが、最終的には一つのauto型以外の型に決定できなくてはなりません。 例えば、一つのAny型のポートをIntとFloatの両方のポートにつないだ場合は、型を一つに決めることができません。 このようなケースでは、コンパイル時にエラーとなります。

パラメータの設定

それぞれのノードには、パラメータを設定することができます。 ノードをクリックして選択すると、エディタ画面右にインスペクタが開きます。

アプリケーションのコンパイル

アプリケーションを編集した場合、midiglueに転送する前にコンパイルを行う必要があります。 通常これは書き込み前に自動で行われます。

コンパイル時に問題が発生した場合は、それを修正する必要があります。 エディタ下部のコンソールログから、詳しいエラーの内容を確認することができます。

コンパイルエラーの原因

多くの場合、エラーの原因はパラメータの設定に起因します。 正しくノードにパラメータを設定できているかどうか確認してください。 また、ノード同士の組み合わせによってエラーが発生することもあります。

ハードウェアの制約

midiglueで利用可能なハードウェア機能の中には、数種類のうちの一つの役割しか持てないものがあります。 例えば、3.5mmコネクタをCV出力とGate出力で同時に使うことはできません。

ノードの中にはハードウェア出力タイプをパラメータで設定するタイプのものがありますが、 これらを複数配置し、それぞれ食い違った設定で同時に利用しようとした場合、エラーとなります。

ユーザーフォーラムで質問してみよう

どうしても問題が解決できない場合は、ユーザーフォーラムで質問してみましょう。

アプリケーションをセーブする

セーブを行わないと、編集内容は保存されません。

左上メニューアイコン > File > Saveから、セーブを行うことができます。

その他の操作

midiglue Editorでは以下の操作をサポートしています。

ファイル操作

開く、保存、名前をつけて保存

編集操作

Undo, Redo

Copy, Cut, Paste

コピー、カットは選択中のノードにのみ作用します。ノードを選択するには、ノードをクリックするか なにもないところをドラッグして範囲選択します。

すべてのアプリケーションを転送する

プリセットのflowをすべてコンパイルして転送します。 購入後、midiglueのSDカードをセットアップする際や、Editorのアップデートで新しいプリセットが公開された際に使用します。

左上メニューアイコン > TransferPresets

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midiglueのユーザーディレクトリ

OS標準の書類フォルダにmidiglueというフォルダを作成してください。これがユーザーディレクトリとなります。

多くの場合、書類（ドキュメント）フォルダはWindowsはC:\Users\<user-name>\Documents , macOSは/Users/<user-name>/Documentsにあります。

midiglueEditorは、標準のノードライブラリに加えてこのmidiglueフォルダの中にある.nodeファイルを探索します。階層はどこでも構いません。

また、このディレクトリがflowを開く/保存する際に最初に開かれます。

設定ファイルを作成する

このディレクトリの直下にsettings.jsonというファイルを作成すると、midiglueEditorの動作をカスタムできます。

設定はmidiglueEditorの再起動後に有効になります。

{
    "density": 1.25,
    "custom_main_template": true,
    "text_log_output": true
}

density

densityは画面表示の倍率で、0.75~3.0の数値を指定できます。

デフォルト値は1.0ではありません。OSとディスプレイの設定により異なります。Windowsであれば1.0や1.25、macOSでは2.0などが標準の数値です。 ご自分の環境で見やすい数値を探してみてください。

custom_main_template

custom_main_templateはtrueかfalseを指定できます。

trueを指定すると、midiglueEditorは標準のものではなく、ユーザーディレクトリ下にあるmain_template.cppを利用してコード生成を行います。 main_template.cppはmidiglueEditorのディレクトリのbuildenv下にあります。

カスタムのmain_templateを使うことで、あらゆるnodeから参照できるクラスや変数を作成できます。 この機能はノーサポートです。

text_log_output

text_log_outputはtrueかfalseを指定できます。

trueを指定すると、midiglueEditor下部エリアのコンソール出力と同一の内容を、log/console.logにテキストファイルとしても出力します。

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flowを配布する / 他の人が作ったflowを使う

flowファイルを配布する

作成した .flow ファイルをそのまま配布してください。

ただし、自分で作成したノードを使っている場合はそれも配布物に含める必要があります。

コンパイル済みのバイナリそのものを配布することもできます。バイナリはアプリがあるディレクトリ下の buildenv/bin にあります。 なお、バイナリ形式で配布する場合はmidiglueで使用されているオープンソースソフトウェアのライセンス規約を遵守した上で配布を行う必要があります。 midiglue Editor内のライセンス情報を熟読の上、著作権表示など必要な情報を必ず同梱の上ライセンスに抵触しない形で配布を行ってください。

バイナリを受け取った場合

受け取った .bin ファイルを、microSDカードの bin フォルダに入れます。

flowを受け取った場合

受け取った .flow ファイルを、midiglue Editorで開きます。

ユーザーディレクトリの中に配置すると良いでしょう。

nodeを配布する / 他の人が作ったnodeを使う

nodeファイルを配布する

作成した .node ファイルをそのまま配布してください。

nodeファイルを受け取った場合

ユーザーディレクトリの中に配置した後、 midiglue Editorを再起動するか、 左上メニューアイコン > Reload Nodelib を行います。

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